メインコンテンツへスキップ

日記の習慣が3週目で途切れた理由

日記が続かなかったのは、意志が弱かったからではありません。3週目で途切れたのは、その頃になってようやく、毎日の行動が習慣として定着し始める可能性が出てくるからです。

執筆者 ·

粘土でできた開いたノート。左のページには文字があり、右のページは白紙で、その向こうに粘土の人形が背を向けて座っている

11回書いて、そのあと間が空き、もう開かないと静かに決める。

たいてい、それは3週目のどこかで起こります。そして、自分に言い聞かせる理由はいつも同じです。「自分は意志が弱い」。でも、その説明は間違っています。しかも、次の挑戦まで同じように失敗させてしまう種類の間違いです。

3週間は、そもそもゴールではなかった

習慣は21日で身につくという考えは、習慣の研究から生まれたものではありません。出典は、形成外科医マクスウェル・マルツが1960年に出版した『サイコ・サイバネティクス』です。マルツは、患者が失った手足の感覚を感じなくなったり、新しい顔に慣れたりするまでに、約21日かかることに気づきました。これは、喪失への適応についての観察です。それが語り継がれるうちに、いつの間にか日々の習慣をつくるための法則になっていました。

実際の研究が示しているのは、もう少し都合の悪い現実です。Lallyらが、毎日の習慣を身につけようとする96人を追跡した研究では、ほぼ無意識に行動できるようになるまでの期間の中央値は66日でした。そして、個人差は18日から254日にまで及びました。

この幅を、もう一度見てください。ここがいちばん大事なところです。21日目は、習慣が定着する日ではありません。ほとんどの人にとっては、まだ道のりの3分の1ほどにすぎません。つまり、3週目はあなたが失敗した時期ではないのです。努力することの新鮮さが薄れ、でもまだ自然にできる感覚は生まれていない時期なのです。

「やりたい」という気持ちが、習慣を動かす仕組みだったわけではない

2つ目の誤解は、やりたいという気持ちが足りなかったから習慣が途切れた、というものです。

82,000人以上を対象とした422件の研究では、意図していたことを実際に行うかどうかのばらつきのうち、意図によって説明できたのは約28%でした。行動を左右するもののおよそ4分の3は、どれだけ本気でやろうと思っていたか以外の何かなのです。日記の価値を信じなくなったから書くのをやめるわけではありませんし、もっとよいアプリに救われるわけでもありません。

実際に結果を変えるのは、拍子抜けするほど機械的な工夫です。「実行意図」とは、行動するタイミングをあらかじめ決めておく、もし〜なら、そのとき〜するという計画のことです。もしXなら、そのときYをする。94件の独立した検証では、このひと工夫が目標達成に中程度から大きい効果をもたらしました(d = 0.65)。

「もっと日記を書こう」には、行動のきっかけがありません。「スマホを充電器につないだら、3行書く」にはあります。朝に決まって書く一文が、前向きに考えようという漠然とした意図より長続きするのも、同じ仕組みです。

4回目の挑戦で、どうすればいいのか

やり直すのは、ごく普通のことです。新年の抱負を立てた人たちを2年間追跡した研究では、23%が最初の1週間ですでに誓いを破っていました。そして、最終的に成功した人たちも、たいていは初めての挑戦ではありませんでした。

だから、ノートを選ぶ前に、きっかけを選びましょう。調子の悪い日にも負けないくらい、書く量を小さくしてください。ついていない火曜日に書く3行でも、立派な1回分の日記です。初心者向けの書くお題集があれば、まっさらなページを前に途方に暮れる必要もありません。3週目には張り合いがなくなるものだと思っておきましょう。実際、そうなります。新鮮さが薄れる時期を乗り越えられるように、行動のきっかけをあらかじめ決めておくのです。

ここで、1つ正直に注意点をお伝えします。感情や体験を書き出す「表現的筆記」の効果は、146件のランダム化研究を通して見ても、実際に小さいものです。日記は治療ではありません。人生が一変すると約束するページは、あなたに何かを売ろうとしています。日記が確かにもたらすのは、もっと小さく、少し不思議な変化です。何に目を向けるかが変わるのです。それは感謝日記が働く仕組みでもあります。そして、最後に何に目を向けたかが、その日をどう記憶するかにつながりやすいのです。

そのために11回書く価値はあります。そして、12回目を書く価値は、もっとあります。

よくある質問

日記の習慣が身につくまで、実際にはどのくらいかかりますか?

決まった日数はありません。最もよく引用される研究では中央値は66日でしたが、同じ程度に自動的に行動できるようになるまでの期間には、18日から254日という個人差がありました。3週間はゴールではありません。それをゴールだと考えてしまうからこそ、3週目が失敗のように感じられるのです。

日記を書きたいのに、何度もやめてしまうのはなぜですか?

やりたいという気持ちだけでは、実際に行動するかどうかをあまり予測できないからです。行動するかどうかのばらつきのうち、意図で説明できるのは約28%です。頼りになる対策は、やる気を高めることではありません。すでにしている行動に日記を書くことを結びつける、具体的な「もし〜なら、そのとき〜する」という計画を立てることです。

何度もやめてしまった場合でも、また始める価値はありますか?

あります。やり直すのはごく普通のことで、あなたが苦手だという証拠ではありません。成功の可能性を変えるのは決意の強さではなく、次の挑戦の負担を小さくし、決まったきっかけに結びつけることです。

新しい記事をメールで受け取る